今年も行ってきました、国際福祉機器展2016@東京ビッグサイト。
今日は寒い曇天ですが、昨日は高い空に鰯雲が見える晴れの天気で、時折吹く風が心地よいお出かけ日和。
午後は混雑するので、午前中から出かけましたが、既に学生さんや介護関連の会社の皆さんでごった返しておりました。
国際福祉機器展2016
会期:2016年10月12日(水)~14日(金)
場所:東京ビッグサイト
https://www.hcr.or.jp/
以前、福祉機器関連の仕事をさせていただいたことがきっかけで、ほぼ毎年、仕事の調整ができれば訪れています。
年々規模が大きくなっていて、様々な道具やシステムが進化している様子を見学することを楽しみにしています。
展示されている商材のジャンルは多岐にわたり、自動車、ベッド、車椅子、リフト、リフォーム、手すり、食器、ユニフォーム、おもちゃ、ロボットなどなど、本当に様々なものがあります。
そのたくさんの商材の中で、毎年大きく進化を遂げていて、デザインとしてもかっこよくなっているのは、「車椅子」です。今年は、リオ・パラリンピックも開催されたので、例年以上に競技ごとに使われる車椅子などのツールにも注目が集まっていましたが、スポーツ選手だけでなく、日常的に利用する車椅子もどんどん進化しています。
以前から着目しているWHILLというパーソナルモビリティの実機も見ることができました。
WHILL
https://whill.jp/
デザインが素敵だというだけでなく(2015年グッドデザイン賞受賞)、日本のように高低差のある場所が多い、車椅子の取り回しを自分で行うのは大変というような場合でも、WHILLがサポートしてくれます。特に、これは便利だなと思ったのは、坂道が登れることと、狭いところでくるっとターンできる小回りの良さ、砂利道などの悪路も走れる、スマホでWHILLを呼び寄せることができるといった、これまでの車椅子では不便だと思っていたことに対応しているという点でしょうか。
それから、自動車関連にも注目しているのですが、今年はホンダの運転補助装置の紹介が大きく変わっていました。
ホンダ「福祉車両」ページ
https://www.honda.co.jp/welfare/
そもそも、自動車メーカーの場合、介助者向けの商品紹介、つまり車椅子ごと乗り込めるような仕組みや助手席に車椅子から移動するための装置などの展示がほとんどです。
運転補助装置といって、障がいがある方が自分で運転するための補助装置を紹介しているブースは少ないですし、その紹介があっても前述の介助者向けに比べると小さかったり、あるいはそういう商品がないところもあります。
障がいがある方が自分で運転するための装置というのは、多くの場合は障がいの程度に合わせてカスタマイズが必要であり、量産化できる商品ではないという点も影響しているのかもしれません。
今年のホンダブースでは、運転補助装置の紹介ブースを拡大し、説明する男性と手話対応をされる女性でプレゼンテーションを行っていました。また、その横では、車椅子を利用している社員の方が、それぞれの運転補助装置の説明をなさっていました。
これまでも、運転補助装置のところには説明の方はいらっしゃいました。ただ、今年のプレゼンテーションは少しの違いですが、画期的だと思いました。
経験のある方が直接説明する重要性や、多くの方に説明を見てもらうための工夫があったように感じました。両上肢が不自由な女性が、この装置を利用して、足だけで車で外に出られる喜びについて語っているVTRが流れていました。
介助する方へのサポートはもちろんですが、障がいのある方が一歩踏み出す手伝いができることも、とても大事なことだと思います。
そして、今回の展示は、全体的にロボットが大活躍していた印象があります。
介護や高齢者支援のために働くロボットはもちろんですが、最近、イベントというと必ず存在感を出している、Pepperさんもあちこちでプレゼンテーションされていました。目が合うとずっと視線を合わせてくるのが面白い(笑)もはや、展示会には欠かせない存在となりつつありますね。
「こんなことができないだろうか」ということが、次々に具現化されているように感じる今日この頃。
来年の展示も楽しみです。
そうそう、最後にタカラトミーアーツのブースにいた、ユメルちゃんとネルルちゃん。進化していました。
ヒーリングパートナー(タカラトミーアーツ)
http://www.takaratomy-arts.co.jp/specials/healingpartner/
Dackyっていう「犬型」やちゅん太という「すずめ型」がいるとは知らなかった!