国際福祉機器展2017レポート:その1

国際福祉機器展2017
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今年も、東京ビッグサイトで開催されている
国際福祉機器展に行ってまいりました!
今年の開催は、9月27日(水)~9月29日(金)までの3日間です。

国際福祉機器展
https://www.hcr.or.jp/

以前、福祉車両を利用されている方々を知る機会があり、
それ以来、継続して足を運んでいます。
毎年、このWilling+でも簡単ですがレポートさせて
いただいており、今年も行ってまいりました!


今年のテーマ:体験してみる

今年は「体験」をテーマとして見学。
様々な種類がある福祉車両の中でも、
回転シートや昇降リフト、チルトシートなどと呼ばれる
助手席に設置できる補助機能を体験してきました。

回転シートというのは、助手席のシートが回転して
車の乗り降りを補助するものです。

この回転シートは手動で回転させるものと、
リモコン等の操作によって自動で回転するものがあります。
さらに、その回転シートに昇降機能がつくことで、
車いすなどへの乗り換えが楽になるような
機能があるものもあります。

それぞれにどのような違いがあるのか、
実際に乗車して体験してきました。

 

回転シートを手で回すタイプ

 

まずは、手動式の回転シートをご紹介します。
回転シートを手で回すといっても、
各自動車メーカーごとにその方式は様々です。

日産のNoteに取り付けられた、
回転シートに乗ってみました。

日産の回転シート

この写真の回転シートの右側に輪になった
リボンのような
引っ張るストラップ(以降、ストラップ)がついていて、
これを引っ張って回転します。
その部分を拡大してみましょう。

このわっかになっているストラップを
引っ張りながら操作します。

ストラップは操作時に長さが伸びて、ひっぱりやすく
回転時にシートがガタつくことはありません。

このストラップがついている場所が絶妙で、
とても回転しやすいと弊社の副社長が言っていました。
乗車していた私から見ると、操作している人との距離感が
ちょうどいい感じでした。

ただ、メーカーの方が回転する前に
途中で首を斜めにしてくださいとおっしゃいました。
取り付ける車によって窓枠が低く斜めに切られている
デザインがあり、そういう車種に取り付けた場合は、
シートに座っている人が回転時に少し姿勢を
工夫する必要がありました。

今回乗車したNoteの場合は、まさにこの窓枠が
斜めに途中から低くなっているタイプだったので、
回転時に一瞬首を左に傾けて移動する形となりました。
慣れてしまえば、一瞬のことなので気になりませんが、
このように車のデザインが回転シートに影響するという点は、
今回の大きな発見でした。

同じ手動回転シートでも、回転させる持ち手が
棒状のレバーになっているものもあります。

ホンダのブースで乗車した回転シートがこちらです。

ホンダの手動回転シート

この回転シートの前側に丸いヘッドがついたレバーが設置されています。
この写真だとシートの右端にレバーがあります。
その位置を拡大してみましょう。

ホンダの回転シートハンドル

このレバーを倒したり戻したりしながら操作します。
先程のストラップは引っ張りながら動かしましたが、
こちらはレバーを倒しながら操作します。

回転時にぐらつきもありませんし、
シートがとても安定している印象でした。
フットプレート(足を置く場所)が他と比べると
コンパクトなのでどうかなと思いましたが、
特に違和感は感じませんでした。
小さい分、使用しないときにはね上げはしやすい印象でした。

そして、レバーの位置が前面にあるため、操作をする人と
シートに座っている人との距離が近くなることに気づきました。
私の場合も、この日に操作してくださっていた
女性がかなり近づきました。少し驚きました(笑)

また、前面にレバーがあることによって、
乗車している人が足を大きく開くと操作の邪魔になるので
その点には注意が必要かなと思いました。
足が不自由な方の場合には、フットプレートに足を乗せた段階で、
少しレバーの操作にかからないように足の置き場を
促すようにサポートするほうがよいかもしれません。

日産のストラップで引っ張って回転するタイプも、
ホンダのレバーを倒して回転するタイプも、
ロックする機能がありますので、乗車中に回転することはありません。

日産は回転シートは、シートスライド機能がありました。
ホンダの回転シートは、前後のスライド機能はありませんでした。

乗車してみて感じたのは、私は背が高いため、
車が小さい場合には回転が終わってロックがかかった段階の
ひざとダッシュボードの間にゆとりがないため、
シートスライドができると便利だなと思いました。
車の大きさや利用する方の体形などにもよりますが、
選択するときの一つのチェック項目ではないかと思います。

最近は軽自動車にも、こうした補助機能が
装備されていることも多くなってきました。
車自体が安価で小回りが利くので便利ですよね。
その時のチェックポイントとして、
・乗る人
・操作する人
・利用したい車種
それぞれの特徴を踏まえて確認しながら、
選択する必要がありそうです。

次回は、昇降シートが付いた回転シートや
トヨタ独自のチルトシートについてご紹介します。

 

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今回ご紹介した情報は、以下の企業サイトに詳細が掲載されています。

日産ライフケアビークル LVシリーズ|回転シート
https://lv.nissan.co.jp/LVCAR/NOTE/

ホンダ FIT 助手席回転シート車
http://www.honda.co.jp/welfare/fit/passenger-turn/operation.html

有限会社ウィリングは、2017年9月27日に、
「福祉車両リンクウェブ」を開設いたしました。
こちらも併せてご利用ください。


福祉車両リンクウェブ


https://welfare.willing-net.com/

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