昨晩は東京でも雪がうっすら積もるくらい降った。
今朝、道端にまだ残る雪を見ていると、ミニスキーに明け暮れた子供時代を思い出した。
雪国で生まれ育った私にとって、
「ミニスキー」は馴染み深いもの。
スーパー、文房具屋などで数百円程度で売られており、
長くつにベルト二本で固定する
30センチ位のプラスチック板だ。
通っていた小学校の近くの公園には大きな築山があり、
学校帰りや休日は友人とはそこでスキーをするのが
日課のようなものだった。
昔の小学校は今とは違ってずいぶん自由だった。
天気の良い午後の授業、先生が外の日差しを眺めながら
「いい天気だな・・・」とつぶやくと
クラス全員が「スキー！スキー！スキー！」と声を合わせて
先生にアピール。
「じゃあ今日は特別。外でスキー学習！」
の先生の一言で、他のクラスの邪魔にならないよう
そっとクラス全員学校を抜け出して
ミニスキーを楽しんだものだった。
今から考えると、学校の領地外だし、
授業を一つ飛ばしちゃうわけだし、
随分と先生、大胆なことをしてたんだな。
雪が積もった状態で夜半から翌朝に極端に気温が下がると、
雪の表面がバリバリに固まって、
大人も雪上を沈まず普通に歩けるようになる。
ある晴れた冷えた朝の授業、先生が、
「雪上でドッチでもやるか！」。
喜びの雄叫びをあげるクラス。
学校近くの田んぼのバリバリに凍った雪上で
ドッチボールの戦いが熱く繰り広げられたのだ。
なんだか雪が積もらない地域での生活が長くなり、
雪とともに暮らすことによる「苦しみ」も感じなくて
よくなったけど、「楽しみ」も忘れてしまったな。
久しぶりにミニスキーしたいな。
調べたらアマゾンで売ってた。
昔よりも高い。そりゃそうだわ笑。
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